裏八祐ブログ

閲覧注意。ブラックです。

世間の標準と当事者との乖離(甘々と稲妻)

甘々と稲妻 *1

コンビニ店長さんのブログから誘導されて読んだこのマンガ。

やめろ。やめてください。

わりとコンディション良かったのに超絶鬱になった。

 

これが、男やもめに対する世間の標準なんだとは理解しているし、覚悟もしている。このマンガに限らずこういった設定はドラマでも映画でも小説でも世界中にたくさんありすぎて使い古されている。男やもめが若いねーちゃんと再婚するのは、もはや一般常識化しているのだろう。特に幼子を抱えている場合には再婚はマスト(絶対に必要である)と思われている。

私の場合は、子供がいないので、幼子をかかえている男やもめさんの苦労は分からない。けれども、もしその立場だったら自分はどうするかと想像した時、どんなに大変だろうとも再婚(若いねーちゃんにはしる)は絶対にありえない。

「それじゃあ子供がかわいそうだ」おそらくそう罵倒されるだろう。

うるせいばかやろうおおきなおせわだくそどもが。

 

だいたい、幼子をかかえているということはだ、まだ自分の親(あるいは配偶者の親)が健在の可能性が高い。だったらなにも若いねーちゃんに頼らなくても自分の親(子供からしたら祖父母)に頼ればいいじゃん。実際に私の妻は、母がすぐに死に父の顔も知らずで祖父母に育てられたよ。じーさんばーさん健在なら再婚の必要なんてなーし。

私の母はまだ元気だから、何かの時には頼ると思うし、母も頼られたいだろうと思う。

 

「もし頼る親がいない場合は?」はいはいそうきましたかこのもしもしくそやろう。

子供のために母親が必要だとかの「子供のために〇〇」ってテンプレ、それって本当に子供の気持ちを代弁してると思ってんの?たったひとりのほんとうのお母さんはもう死んじゃってるんだよ。それをむりくり大人の都合で連れてきた「母親代わり」は、どんなにがんばっても代理でしかない*2。代理なら、なにも若くておっぱいの大きいねーちゃんじゃなくてもいーべ。家政婦のミタだの渡鬼に出ていそうなおばちゃんだのに「お金」を払って子守してもらえばいいじゃん。母親代わりなんて、お金でどうにでもなるんだよ。がんばって稼げばいいんだよ。新しい巨乳のねーちゃん連れて来たって子供からしたらお金で雇った子守と変わらない。寂しさは同じだって。

再婚なんてしたらむしろ、(死別した)大好きなお母さんを捨てたくそおやじというレッテルを貼られる気がするよ。

 

だいたいさあ、先妻の仏壇に手を合わせつつその隣の部屋でギシアンするとかありえねーべ?そんなの薄い本か伊丹十三の映画の中だけにしてくれよ。こういった特殊な世界観が今や一般常識化しているところにおれは迷惑を被ってるし、そうせねばならないと洗脳されてしまってるやもめも多い。伊集院なんちゃらの夏目ちゃんネタとかほんとくそだよ。あんなやつのはなし美談にしてんじゃねーよ。

やもめは再婚するなとは言わないけれどさあ、再婚したって良いけどもさあ、再婚したなら先妻のことはきっぱり捨て去れよ。お墓の権利とかもしかるべき人に譲るか永代供養とかしろよ。おまえはもう先妻のことなんか愛してないんだよ。善人づらして堂々と二股かけてんじゃねえよ。妻も愛人もどっちも愛してるとか言っちゃってるくそやろうとなんら変わんねえよ。

 

まとめます。

やもめが再婚するならば、先妻の仏壇はぶっこわしましょう。

それと、

いつまでも先妻のことを思ってメソメソしててもいいんです!

5年経とうが10年経とうが30年経とうが、お迎えが来るまでメソメソし続けていいんですって。うじがわいてもいいんです。

*1:私としては、この若いねーちゃんとくっつくなら仏壇をぶっ壊して子供に一生鬼畜と呼ばれる覚悟でギシアンしてください。さもなければ、片思いされてるのに気づきつつもただの家政婦としてこき使い倒す鬼畜父さんを希望。

*2:これはあくまでも「大好きなお母さんが死んじゃった。イケメンのお父さんは健在」という設定で話を進めてます。なので、虐待での離別や孤児の話ではありませんのであしからず。